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MARTI GUIXE

May 19, 2007 in Eindhoven  

DAEでは毎週水曜日、White Lady ProgrammeSource lectureというゲストレクチャーが催されます。
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前者はKompasの授業の一環とされていて、Bachelor courseの1年生はこのレクチャーのレポートの提出が義務づけられているみたいです。ただそれ以外の生徒も聴講するのは可能です。講師のコーディネイト等はForumの先生が行っている模様。後者はMaster courseの授業の一環で、レクチャーの後に生徒参加のワークショップとかも開いているみたいです。レクチャーだけならMaster以外の生徒も参加できます(ワークショップも頼めば参加できるぽい)。で、これ結構有名な人が来てくれて、例えばGijs BakkerTed Noten、そしてこないだ5月16日には今をときめくex-designerMarti Guixeがやって来ました。で自分も聞きにいったわけです。

レクチャーを待ってたら、Martiは電車の影響で遅れるとの事。まあこっちではしょっちゅうです。で予定より30分以上遅れてMarti到着。するとどうでしょう。日本人の方が一緒に来てるではありませんか。話を聞くと電通の中の人で、会社の留学制度みたいなやつで半年間Martiのところでインターンをしているとの事。やっぱり電通はスゴいなあ。彼のblogにこのレクチャーワークショップの模様が書いてあります。ですのでそちらを参照してください、というのもアレなんで、個人的な感想を書きます。

内容はというと、最初にMarti自身が今まで手がけてきたデザインを、カテゴリー別にざっと紹介。その後、特に今回のワークショップのテーマ(Food as Energyとかそんなだったかな?)に関連がありそうなのを何点かちょこっと掘り下げて説明するといった感じでした。その後のワークショップは時間の都合で参加できなかった。

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作品の印象から陽気なスペイン人を勝手に想像していたんですが、なんか全然そんな感じではなく、あまり抑揚をつけず真面目にしゃべってたのが印象的。ユーモア全開な作品群を淡々と説明していく、そのギャップの大きさが面白かった。本人狙ってやってるんでしょうね。おそらく仕事でのプレゼンもこんな感じでクライアントのハートをガッチリ掴んでいるんじゃないでしょうか。

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個人的に良かったのはこの本を積んで座面にする椅子。これだいぶ前に何かで見たんだけど、その時は「あのMarti Guixeにしては普通じゃね?」とか思いました。でも今回彼のトレードマークとも言えるこの手書きの説明書を見て納得。
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”Designers only”なるバージョンがあったんですねえ。「この”Designers only”バージョンにはどのような意味があるのですか?」ってかなりまじめに質問してきた生徒に、「いやこれ単なるジョークだよー」とちょっと申し訳なさそうに答えるMarti。「当時のデザイナー達は一般常識で凝り固まっていて、本の上に直接座るなんてとんでもない!と考えただろうからね」つまりex-designerとして、想像力の欠如していたデザイナー達を皮肉っていたのですね。勉強になりました。

あと自分の経歴を聞かれたときに、「自分も昔はex-designerじゃなくて、hardcore product designerだったんだよー」とこれまた淡々と答えてました。

2005年のTokyo Desinger’s WeekFront中の人の講演を聞く機会があったんだけど、その時も「なぜ一般的なデザイン手法から離れてエキセントリックなアプローチを選ぶのか?」という質問に「私たちも学校ではとてもトラディショナルなデザイン教育を受けて来て、現在のFrontのデザインはそういった経験の上で成り立っているのよ」みたいな感じで答えていたのが思い出されました。この辺のメンタリティは似てるなあ、と(作風は全く違うけど)。

うちの学校では一部の生徒は最初っからアヴァンギャルドまっしぐらで、先生もそれを容認してるような雰囲気。MartiやFrontがデザインのパブリックイメージに対するカウンターとしてああいった表現手法を取り、それが結果的に非常に強い力を持ったという背景を考えるとどうなのか。逆に、『カウンターに対するカウンター』という風にもとれるSuper Normalなんかも既に確固たる地位を築いているわけで。うーむ。

最近のデザイン雑誌とかデザイン系webサイトを見れば、MartiもFrontもSuper Normalも何もかもがデザインという単語の上で並列に配置されている。そんな中でデザインを学べば、ハナからアヴァンギャルド指向になるのも無理はないと思うし、それが悪い事だとも思いません。むしろそこから次のブレイクスルーが生まれるかもしれない。イズム無きイズムとでもいうべきか。

最後の方でMartiは最近一部で人気のあるクラフト系デザインについて、自分には理解し難い(difficult to understand)とも言っていました(具体的なところは言及しませんでしたが)。作品もそうだけど、彼のスタンスは明快。Frontの中の人は「私達は自分たちの信念(philosophy)に基づいてデザインをしていて、決して市場の関心を惹く目的で奇抜な事をしてるんじゃないわよ」って言ってました。そうなのか。

あれ?自分は何か信念とかイズムみたいの持ってるっけ?やっぱ持つべきなのか?いやBボーイズムは持ってるか?どうなんだおい?

なーんて色々と考えちゃったりしたレクチャーでした。
お粗末。

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